文学その3

『青空文庫』にある作品を『Google Translate』で英訳してみました。

怪人二十面相:江戸川 乱歩(616-668)/3301

 壮太郎氏は、さすがにわが子のことばかり考えてはいませんでした。

Mr. Sotaro really didn't think about my child.

しかし、羽柴夫人は、そうはいきません。

However, Mrs. Hashiba does not.

かわいそうな壮二君のことでいっぱいなのです。

It is full of poor Souji.

「でも、仏像をわたすまいとすれば、あの子が、どんなめにあうかわからないじゃございませんか。

"But if you don't like Buddha statues, don't you know what that child will meet?

いくらたいせつな美術品でも、人間の命にはかえられないとぞんじます。

No matter how much of a piece of art works, it cannot be replaced by human life.

どうか警察などへおっしゃらないで、賊の申し出に応じてやってくださいませ。」

Please do not tell the police, etc., but please respond to the bandit's offer. "

 おかあさまのまぶたの裏には、どこともしれぬまっくらな地下室に、ひとりぼっちで泣きじゃくっている壮二君の姿が、まざまざとうかんでいました。

On the back of the mackerel's eyelids, there was a vast amount of Soji who was crying alone in a clean basement.

今晩の十時さえ待ちどおしいのです。

I'm waiting even tonight tonight.

たったいまでも、仏像とひきかえに、早く壮二君をとりもどしてほしいのです。

Even now, I would like to see Mr. Soji as soon as possible, replacing Buddha statues.

「ウン、壮二をとりもどすのはむろんのことだが、しかし、ダイヤを取られたうえに、あのかけがえのない美術品まで、おめおめ賊にわたすのかと思うと、ざんねんでたまらないのだ。

"Eun, it's of course that I take Soji back, but I'm tired of thinking about whether I'm going to give the irreplaceable artwork to the irreplaceable artwork after taking the diamond.

近藤君、何か方法はないものだろうか。」

Kondo, isn't there any way? "

「そうでございますね。

"That's right.

警察に知らせたら、たちまち事があらだってしまいましょうから、賊の手紙のことは今晩十時までは、外へもれないようにしておかねばなりません。

If you let the police know it will happen soon, so the letter of the bandits should be kept out until 10 o'clock tonight.

しかし、私立探偵ならば……。」

However, if it is a private detective ... "

 老人が、ふと一案を持ちだしました。

An old man suddenly came up with a plan.

「ウン、私立探偵というものがあるね。

“Eun, there is a private detective.

しかし、個人の探偵などにこの大事件がこなせるかしらん。」

However, I wonder if this big incident can be handled by an individual detective. "

「聞くところによりますと、なんでも東京にひとり、えらい探偵がいると申すことでございますが。」

“I tell you that there is a great detective in Tokyo.

 老人が首をかしげているのを見て、早苗さんが、とつぜん口をはさみました。

San saw the old man raising his head and pinched his mouth.

「おとうさま、それは明智小五郎探偵よ。

“Dad, it's Akechi Kogoro Detective.

あの人ならば、警察でさじを投げた事件を、いくつも解決したっていうほどの名探偵ですわ。」

That person is a name detective who has solved many cases of throwing a spoon at the police. "

「そうそう、その明智小五郎という人物でした。

“Yes, that was Akechi Kogoro.

じつにえらい男だそうで、二十面相とはかっこうの取り組みでございましょうて。」

It seems that he is actually a great man, so let ’s talk about the 20th aspect. "

「ウン、その名はわしも聞いたことがある。

"Eun, I've heard that name.

では、その探偵をそっと呼んで、ひとつ相談してみることにしようか。

Then, let's call the detective gently and consult one?

専門家には、われわれに想像のおよばない名案があるかもしれん。」

Experts may have ideas that are beyond our imagination. "

 そして、けっきょく、明智小五郎にこの事件を依頼することに話がきまったのでした。

And then, I finally started talking to Akechi Kogoro about this incident.

 さっそく、近藤老人が、電話帳をしらべて、明智探偵の宅に電話をかけました。

At once, Elder Kondo called the Akechi detective's house while looking at the phone book.

すると、電話口から、子どもらしい声で、こんな返事が聞こえてきました。

Then I could hear such a response from the telephone door with a childish voice.

「先生はいま、ある重大な事件のために、外国へ出張中ですから、いつお帰りともわかりません。

“The teacher is currently on a business trip to a foreign country because of a serious incident, so I don't know when I will go home.

しかし、先生の代理をつとめている小林という助手がおりますから、その人でよければ、すぐおうかがいいたします。」

However, there is an assistant named Kobayashi acting as a substitute for the teacher. "

「ああ、そうですか。

"Oh, I see.

だが、ひじょうな難事件ですからねえ。

However, it is a very difficult case.

助手の方ではどうも……。」

For the assistants ... "

 近藤支配人がちゅうちょしていますと、先方からは、おっかぶせるように、元気のよい声がひびいてきました。

When Mr. Kondo was hesitant, a cheerful voice was screaming from the other side.

「助手といっても、先生におとらぬ腕ききなんです。

“Even though I ’m an assistant, I ’m not a teacher.

じゅうぶんご信頼なすっていいと思います。

I hope you can trust me.

ともかく、一度おうかがいしてみることにいたしましょう。」

Anyway, let's go and visit once. "

「そうですか。

"Is that so.

では、すぐにひとつご足労くださるようにお伝えください。

Then please tell us to make one effort immediately.

ただ、おことわりしておきますが、事件をご依頼したことが、相手方に知れてはたいへんなのです。

However, let me tell you that it is difficult for the other party to know that you requested the incident.

人の生命に関することなのです。

It is about human life.

じゅうぶんご注意のうえ、だれにもさとられぬよう、こっそりとおたずねください。」

Please be careful and ask carefully so that no one can catch you. "

「それは、おっしゃるまでもなく、よくこころえております。」

“That's a good idea, not to mention.”

 そういう問答があって、いよいよ小林という名探偵がやってくることになりました。

That ’s why there was finally a detective named Kobayashi.

 電話が切れて、十分もたったかと思われたころ、ひとりのかわいらしい少年が、羽柴家の玄関に立って、案内をこいました。

When a phone call was cut off and it seemed that it was enough, a cute boy stood at the entrance to the Hashiba family and gave guidance.

秘書が取りつぎに出ますと、その少年は、

When the secretary comes out, the boy

「ぼくは壮二君のお友だちです。」

“I am Souji's friend.”

と自己紹介をしました。

I introduced myself.

「壮二さんはいらっしゃいませんが。」

“Souji-san is not here.”

と答えると、少年は、さもあらんという顔つきで、

The boy has a face that says,

「おおかた、そんなことだろうと思いました。

“Oh, I thought that would be the case.

では、おとうさんにちょっと会わせてください。

Please let me meet your dad for a moment.