文学その3

『青空文庫』にある作品を『Google Translate』で英訳してみました。

怪人二十面相:江戸川 乱歩(669-724)/3301

ぼくのおとうさんからことづけがあるんです。

There is a date from my dad.

ぼく、小林っていうもんです。」

I'm Kobayashi. "

と、すまして会見を申しこみました。

And then I asked for a conference.

 秘書からその話を聞くと、壮太郎氏は、小林という名に心あたりがあるものですから、ともかく、応接室に通させました。

Listening to that story from the secretary, Mr. Sotaro was familiar with the name Kobayashi, so in any case, he was sent to the reception room.

 壮太郎氏がはいっていきますと、りんごのようにつやつやしたほおの、目の大きい、十二―三歳の少年が立っていました。

When Mr. Sotaro entered, there was a 12- to 3-year-old boy with a big eye that was glossy like an apple.

「羽柴さんですか、はじめまして。

"Hashiba-san, nice to meet you.

ぼく、明智探偵事務所の小林っていうもんです。

I'm Kobayashi of the Akechi Detective Office.

お電話をくださいましたので、おうかがいしました。」

I received a call, so I asked. "

 少年は目をくりくりさせて、はっきりした口調でいいました。

«The boy turned his eyes and said his tone clearly.

「ああ、小林さんのお使いですか。

“Oh, are you Mr. Kobayashi?

ちとこみいった事件なのでね。

It's a small incident.

ご本人に来てもらいたいのだが……。」

I want you to come here ... "

 壮太郎氏がいいかけるのを、少年は手をあげてとめるようにしながら答えました。

The boy replied as he raised his hand to stop Mr. Sotaro.

「いえ、ぼくがその小林芳雄です。

“No, I'm Yoshio Kobayashi.

ほかに助手はいないのです。」

There are no other assistants. "

「ホホウ、きみがご本人ですか。」

"Houho, are you yourself?"

 壮太郎氏はびっくりしました。

Sotaro was surprised.

と同時に、なんだか、みょうにゆかいな気持になってきました。

At the same time, I feel a little pleasant.

こんなちっぽけな子どもが、名探偵だなんて、ほんとうかしら。

I wonder if such a tiny child is a detective.

だが、顔つきやことばづかいは、なかなかたのもしそうだわい。

However, it seems that the face and the wording are quite easy.

ひとつ、この子どもに相談をかけてみるかな。

I wonder if I should consult this child.

「さっき、電話口で腕ききの名探偵といったのは、きみ自身のことだったのですか。」

“Did you mean that you were a good detective at the phone?

「ええ、そうです。

"Yes, that's right.

ぼくは先生から、るす中の事件をすっかりまかされているのです。」

I am completely covered up by the teacher about the incidents in the room. "

 少年は自信たっぷりです。

The boy is confident.

「今、きみは、壮二の友だちだっていったそうですね。

“Now, you seem to have been a friend of Soji.

どうして壮二の名を知っていました。」

Why did you know Souji's name? "

「それくらいのことがわからないでは、探偵の仕事はできません。

"If you don't know that much, you can't do detective work.

実業雑誌にあなたのご家族のことが出ていたのを、切りぬき帳でしらべてきたのです。

I've been searching for your family in a business magazine with a clipboard.

電話で、人の一命にかかわるというお話があったので、早苗さんか、壮二君か、どちらかがゆくえ不明にでもなったのではないかと想像してきました。

Because there was a talk about the life of a person on the phone, I had imagined that either Sanae or Souji would eventually become unknown.

どうやら、その想像があたったようですね。

Apparently, that imagination has come true.

それから、この事件には、例の二十面相の賊が、関係しているのではありませんか。」

Then, isn't the twentieth bandit of the example involved in this incident? "

 小林少年は、じつにこきみよく口をききます。

Kobayashi Shonen speaks very well.

 なるほど、この子どもは、ほんとうに名探偵かもしれないぞと、壮太郎氏はすっかり感心してしまいました。

Indeed, Mr. Sotaro was completely impressed that this child might be a really good detective.

 そこで、近藤老人を応接室に呼んで、ふたりで事件のてんまつを、この少年にくわしく語り聞かせることにしたのです。

So, I decided to call Elder Kondo in the reception room and let the boy talk to the boy about the incident.

 少年は、急所急所で、短い質問をはさみながら、熱心に聞いていましたが、話がすむと、その観音像を見たいと申し出ました。

The boy listened eagerly while holding a short question at the key point, but as soon as he talked, he offered to see the Kannon image.

そして、壮太郎氏の案内で、美術室を見て、もとの応接室に帰ったのですが、しばらくのあいだ、ものもいわないで、目をつむって、何か考えごとにふけっているようすでした。

And with Mr. Sotaro's guidance, I looked at the art room and returned to the original drawing room, but for a while, I didn't need anything, stared at me and indulged in my thoughts. did.

 やがて、少年は、パッチリ目をひらくと、ひとひざ乗りだすようにして、意気ごんで言いました。

Eventually, the boy said with great spirits, as if he opened his eyes and started to sit on his knees.

「ぼくはひとつうまい手段を考えついたのです。

“I came up with one good way.

相手が魔法使いなら、こっちも魔法使いになるのです。

If your opponent is a wizard, this is also a wizard.

ひじょうに危険な手段です。

It is a very dangerous means.

でも、危険をおかさないで、手がらをたてることはできませんからね。

But you ca n’t put your hands on it without risking it.

ぼくはまえに、もっとあぶないことさえやった経験があります。」

I have even done more dangerous things before. "

「ホウ、それはたのもしい。

“Hou, it ’s fun.

だがいったいどういう手段ですね。」

But what means? "

「それはね。」

“That ’s it.”

 小林少年は、いきなり壮太郎氏に近づいて、耳もとに何かささやきました。

The Kobayashi boy suddenly approached Mr. Sotaro and whispered something in his ear.

「え、きみがですか。」

“Eh, are you?”

 壮太郎氏は、あまりのとっぴな申し出に、目をまるくしないではいられませんでした。

Mr. Sotaro couldn't help but keep his eyes closed for such a terrible offer.

「そうです。

"That's right.

ちょっと考えると、むずかしそうですが、ぼくたちには、この方法は試験ずみなんです。

At first glance, it seems difficult, but for us, this method has been tested.

先年、フランスの怪盗アルセーヌ=ルパンのやつを、先生がこの手で、ひどいめにあわせてやったことがあるんです。」

Last year, the teacher of the French phantom thief Arsène-Lupin was done with this hand in a terrible way. "

「壮二の身に危険がおよぶようなことはありませんか。」

“Are there any dangers to Souji's body?”

「それは大じょうぶです。

“That ’s great.

相手が小さな泥棒ですと、かえって危険ですが、二十面相ともあろうものが、約束をたがえたりはしないでしょう。

If your opponent is a small thief, it's rather dangerous, but what might be the 20th aspect will not honor your promise.

壮二君は仏像とひきかえにお返しするというのですから、危険がおこるまえにちゃんとここへもどっていらっしゃるにちがいありません。

Soji-kun will return to Buddha statues in return, so he must be back here before the danger occurs.