文学その3

『青空文庫』にある作品を『Google Translate』で英訳してみました。

怪人二十面相:江戸川 乱歩(1749-1817)/3301

 しかし、刑事はいっこう手をゆるめようとはしません。

However, the criminal does not try to loosen his hand.

無言のまま、とうとう老人を高手小手にしばりあげてしまいました。

Without saying anything, I finally squeezed the old man into a hand.

「これ、気ちがいめ。

“This is weird.

これ、何をする。

What are you doing this?

あ、痛い痛い。

Oh, it hurts.

痛いというに。

It hurts.

明智さん、あんた何を笑っているのじゃ。

Akechi, what are you laughing about?

とめてくださらんか。

Would you stop it?

この男は気がちがったらしい。

This man seems to be wrong.

早く、なわをとくようにいってください。

Please be quick to snatch.

これ、明智さんというに。」

This is Akechi-san. "

 老人は、何がなんだかわけがわからなくなってしまいました。

The old man has no idea what it is.

みんなそろって気ちがいになったのでしょうか。

Have you all made a difference?

でなければ、事件の依頼者をしばりあげるなんて法はありません。

Otherwise, there is no law to squeeze out the client of the case.

またそれを見て、探偵がニヤニヤ笑っているなんてばかなことはありません。

It's also ridiculous to see that and detectives grinning.

「ご老人、だれをお呼びになっているのです。

"Old man, who is calling.

明智とかおっしゃったようですが。」

You seem to have said Akechi. "

 明智自身が、こんなことをいいだしたのです。

Akechi himself recommended this.

「何をじょうだんをいっているのじゃ。

“What are you talking about?

明智さん、あんた、まさか自分の名をわすれたのではあるまい。」

Akechi-san, you, you haven't forgotten your name. "

「このぼくがですか。

"Is this me?

このぼくが明智小五郎だとおっしゃるのですか。」

Are you saying this is Akechi Kogoro? "

 明智はすまして、いよいよへんなことをいうのです。

Akechi is happy to say something wrong.

「きまっておるじゃないか。

"I'm not sure.

何をばかなことを……。」

What are you stupid ... "

「ハハハ……、ご老人、あなたこそ、どうかなすったんじゃありませんか。

"Hahaha ... Old man, you just did it.

ここには明智なんて人間はいやしませんぜ。」

Akechi doesn't heal here. "

 老人はそれを聞くと、ポカンと口をあけて、キツネにでもつままれたような顔をしました。

When the old man heard it, he opened his mouth and looked like a fox.

 あまりのことにきゅうには口もきけないのです。

I ca n’t speak too much.

「ご老人、あなたは以前に明智小五郎とお会いになったことがあるのですか。」

“Old man, have you ever met with Kogoro Akechi?”

「会ったことはない。

"I have never met.

じゃが、写真を見てよく知っておりますわい。」

But I'm very familiar with the pictures. "

「写真?

"Photo?

 写真ではちと心ぼそいですねえ。

In the photo, it ’s a little timid.

その写真にぼくが似ているとでもおっしゃるのですか。」

Do you say that I resemble the picture? "

「…………」

“…………”

「ご老人、あなたは、二十面相がどんな人物かということを、おわすれになっていたのですね。

"Old man, you were forgiving about what the 20th face was.

二十面相、ほら、あいつは変装の名人だったじゃありませんか。」

Twenty faces, you know, he was a master of disguise. "

「そ、それじゃ、き、きさまは……。」

“So, then, Ki, Kisama ...”

 老人はやっと、事のしだいがのみこめてきました。

The old man has finally been filled with things.

そしてがくぜんとして色をうしなったのでした。

And he was drowning in color.

「ハハハ……、おわかりになりましたかね。」

“Hahaha ... you understand?”

「いや、いや、そんなばかなことがあるはずはない。

"No, no, there shouldn't be such an idiot.

わしは新聞を見たのじゃ。

I saw a newspaper.

『伊豆日報』にちゃんと『明智探偵来修』と書いてあった。

“Izu Nippo” wrote “Akechi Detective”

それから、富士屋の女中がこの人だと教えてくれた。

Then the Fujiya maid told me that this was the person.

どこにもまちがいはないはずじゃ。」

There should be no mistake anywhere. "

「ところが大まちがいがあったのですよ。

“But there was a big mistake.

なぜって、明智小五郎は、まだ、外国から帰りゃしないのですからね。」

Why is Akechi Kogoro still not coming home from abroad? "

「新聞がうそを書くはずはない。」

"The newspaper shouldn't write a lie."

「ところが、うそを書いたのですよ。

“But I wrote a lie.

社会部のひとりの記者が、こちらの計略にかかってね、編集長にうその原稿をわたしたってわけですよ。」

A reporter in the social department took this trick and wrote the manuscript to the editor-in-chief. "

「フン、それじゃ刑事はどうしたんじゃ。

"Hun, what about the criminal?

まさか警察がにせの明智探偵にごまかされるはずはあるまい。」

No way, the police should not be deceived by the false Akechi detective. "

 老人は、目の前に立ちはだかっている男を、あのおそろしい二十面相だとは、信じたくなかったのです。

The old man didn't want to believe that the man standing in front of him was that terrible twenty face.

むりにも明智小五郎にしておきたかったのです。

I wanted to leave Akechi Kogoro as well.

「ハハハ……、ご老人、まだそんなことを考えているのですか。

"Hahaha ... Old man, are you still thinking about that?

血のめぐりが悪いじゃありませんか。

Isn't the blood circulation bad?

刑事ですって?

Are you a criminal?

 あ、この男ですか、それから表門裏門の番をしたふたりですか、ハハハ……、なにね、ぼくの子分がちょいと刑事のまねをしただけですよ。」

Oh, this guy, and the two who took the turn of the front and back gates, hahaha ... what, my child was just imitating a criminal. "

 老人は、もう信じまいとしても信じないわけにはいきませんでした。

The old man couldn't believe that he wouldn't believe it anymore.

明智小五郎とばかり思いこんでいた男が、名探偵どころか、大盗賊だったのです。

The man who was just thinking of Akechi Kogoro was a great bandit rather than a detective.

おそれにおそれていた怪盗二十面相、その人だったのです。

That person was the phantom thief who was afraid of fear.

 ああ、なんというとびきりの思いつきでしょう、探偵が、すなわち、盗賊だったなんて。

“Oh, that's a surprising idea, the detective was a bandit.

日下部老人は、人もあろうに二十面相に宝物の番人をたのんだわけでした。

The old man Kusakabe had a treasure guard on the 20th aspect, no matter who.

「ご老人、ゆうべのエジプトたばこの味はいかがでした。

“How was the taste of the old man, Egyptian tobacco?

ハハハ……、思いだしましたか。

Hahaha ... Did you come up with it?

あの中にちょっとした薬がしかけてあったのですよ。

There was a little medicine in it.

ふたりの刑事が部屋へはいって、荷物を運びだし、自動車へつみこむあいだ、ご老人に一ねむりしてほしかったものですからね。

The two criminals wanted to have the old man crawl into the room, carry the baggage, and put it in the car.