文学その3

『青空文庫』にある作品を『Google Translate』で英訳してみました。

怪人二十面相:江戸川 乱歩(1952-2005)/3301

盗賊が探偵を出むかえるなんて。

The thief can leave the detective.

探偵のほうでも、とっくに、それと知りながら、賊のさそいにのり、賊のお茶をよばれるなんて、そんなばかばかしいことがおこりうるものでしょうか。

Is it possible for a detective to be so ridiculous that he knows that and rides the bandits and calls the bandits tea?

「明智君、きみは、ぼくが想像していたとおりの方でしたよ。

“Akechi-kun, you were exactly what I had imagined.

最初ぼくを見たときから気づいていて、気づいていながらぼくの招待に応じるなんて、シャーロック=ホームズにだってできない芸当です。

Sherlock Holmes has been aware of it since I first saw it, and I can't accept Sherlock Holmes while accepting it.

ぼくはじつにゆかいですよ。

I'm really happy.

なんて生きがいのある人生でしょう。

What a rewarding life!

ああ、この興奮の一時のために、ぼくは生きていてよかったと思うくらいですよ。」

Oh, I'm glad I was alive for this moment of excitement. "

 辻野氏に化けた二十面相は、まるで明智探偵を崇拝しているかのようにいうのでした。

Twenty faces that turned into Mr. Kanno seemed to worship Akechi detective.

しかし、ゆだんはできません。

However, Yudan is not possible.

彼は国中を敵にまわしている大盗賊です。

He is a great bandit that travels around the country with his enemies.

ほとんど死にものぐるいの冒険をくわだてているのです。

He's almost a deadly adventure.

そこには、それだけの用意がなくてはなりません。

There must be that much preparation.

ごらんなさい。

Look at that.

辻野氏の右手は、洋服のポケットに入れられたまま、一度もそこから出ないではありませんか。

Isn't Mr. Kanno's right hand still out of the clothes pocket?

いったいポケットの中で何をにぎっているのでしょう。

What are you waiting for in your pocket?

「ハハハ……、きみは少し興奮しすぎているようですね。

"Hahaha ... You seem a little too excited.

ぼくには、こんなことは、いっこうにめずらしくもありませんよ。

To me, this is not unusual.

だが、二十面相君、きみには少しお気のどくですね。

However, Mr. Twenty, you are a little fond of you.

ぼくが帰ってきたので、せっかくのきみの大計画もむだになってしまったのだから。

Because I came back, my big plan was wasted.

ぼくが帰ってきたからには、博物館の美術品には一指もそめさせませんよ。

Once I'm back, I won't let the museum's art work.

また、伊豆の日下部家の宝物も、きみの所有品にはしておきませんよ。

Also, don't leave the treasures of the Izu Kusakabe family as your belongings.

いいですか、これだけははっきり約束しておきます。」

Okay, I ’ll definitely promise this. "

 そんなふうにいうものの、明智もなかなか楽しそうでした。

It was like that, but Akechi seemed to have fun.

深くすいこんだ、たばこの煙を、フーッと相手の面前に吹きつけて、にこにこ笑っています。

She smokes deeply, smoking a cigarette smoke in front of her opponent and laughing at her.

「それじゃ、ぼくも約束しましょう。」

“Now, let me promise.”

 二十面相も負けてはいませんでした。

The 20th aspect was not defeated either.

「博物館の所蔵品は、予告の日には、かならずうばいとってお目にかけます。

“Museums are always on the day of notice.

それから、日下部家の宝物……、ハハハ……、あれが返せるものですか。

Then, the treasures of the Kusakabe family ... hahaha ... can you return that?

なぜって、明智君、あの事件では、きみも共犯者だったじゃありませんか。」

Why, Akechi-kun, you were also an accomplice in that incident? "

「共犯者?

"accomplice?

 ああ、なるほどねえ。

Oh, I see.

きみはなかなかしゃれがうまいねえ。

You aren't really good at it.

ハハハ……。」

Hahaha ... "

 たがいに、相手をほろぼさないではやまぬ、はげしい敵意にもえたふたり、大盗賊と名探偵は、まるで、したしい友だちのように談笑しております。

Therefore, the two who were enthusiastic about not smashing their opponents, the great bandits and the detectives are chatting as if they were good friends.

しかし、ふたりとも、心の中は、寸分のゆだんもなくはりきっているのです。

However, both of them are completely in the heart.

 これほどの大胆のしわざをする賊のことですから、その裏面には、どんな用意ができているかわかりません。

It is a bandit that does such a bold work, so I don't know what it is on the back.

おそろしいのは賊のポケットのピストルだけではないのです。

It's not just the pistols in the bandits pocket that are terrible.

 さいぜんの一くせありげなボーイ長も、賊の手下でないとはかぎりません。

さ The most important boy head is not necessarily under the bandits.

そのほかにも、このホテルの中には、どれほど賊の手下がまぎれこんでいるか、知れたものではないのです。

Besides this, it is not known how much the bandits have fallen into this hotel.

 今のふたりの立ち場は剣道の達人と達人とが、白刃をかまえてにらみあっているのと、少しもかわりはありません。

[The two standpoints now have nothing to do with Kendo masters and masters gazing with white blades.

気力と気力のたたかいです。

It ’s energy and energy.

うの毛ほどのゆだんが、たちどころに勝負を決してしまうのです。

Yudan, like eel hair, will end up fighting in no time.

 ふたりは、ますますあいきょうよく話しつづけています。

The two keep talking more and more closely.

顔はにこやかに笑みくずれています。

The face is smiling and smiling.

しかし、二十面相のひたいには、この寒いのに、汗の玉がういていました。

However, in the face of the 20th aspect, there was a sweat ball even though it was cold.

ふたりとも、その目だけは、まるで火のように、らんらんともえかがやいていました。

Both of them had their eyes shining like fire.

トランクとエレベーター

Trunk and elevator

 名探偵は、プラットホームで賊をとらえようと思えば、なんのわけもなかったのです。

Detectives had no reason to catch a bandit on the platform.

どうして、この好機会を見のがしてしまったのでしょう。

Why did you miss this opportunity?

読者諸君は、くやしく思っているかもしれませんね。

The readers may be confused.

 しかし、これは名探偵の自信がどれほど強いかを語るものです。

However, this tells you how strong a detective's confidence is.

賊を見くびっていればこそ、こういう放れわざができるのです。

You can do this kind of work if you see the bandits.

探偵は博物館の宝物には、賊の一指をもそめさせない自信がありました。

The detective was confident that the treasure in the museum would not let the bandit's finger disappear.

例の美術城の宝物も、そのほかのかぞえきれぬ盗難品も、すっかり取りかえす信念がありました。

There was a belief that the art treasures of the art castle and other incredible stolen items could be completely replaced.